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スタブペン先 (日本語筆記を考える その2)

以前のコラムで、ペン先字幅についてご説明させていただきました。その中でスタブというペン先があります。縦線が太く、横線が細いという、独特のペン先です。修理していると、古い海外の太字万年筆には、厚みが薄く、タテヨコの描線差が大きいペン先が多いことがわかります。※そのようなペン先の一例あるとき、修理でお預かりしたスタブペン先(このコラムで画像をUPした9金オノト)を修理後検品筆記していて、はっ!っと気づきま...

日本語筆記を考える その1

インキの出が良くて、書き味の良い万年筆は、書いていてとても心が和みます。これが万年筆を使いたくなる最大の理由ですね。みなさんは、万年筆では日本語を筆記されることが多いと思います。アルファベットを書いて書き味の良い万年筆、日本語を書いて書き味が悪く感じたことはありませんか?特に漢字の筆記は、縦線横線を緻密に引く作業なので、そのような運筆をすると書き味の微妙な感じが如実にわかってしまうのです。縦線横線...

へたらないクリップ

万年筆にもJIS規格が存在します。その中に掲載されている試験項目のひとつに、クリップの試験項目がございます。すなわち3ミリ厚の板などを10分挟んでも隙間が出来ないこと、という要件です。これは、たいへん過酷な試験です。3㎜というとハードカバー本の表紙の厚みと同じくらいです。市販の万年筆でも、これをクリアーしないものも多いです。もっとも、JISの試験項目は、実用ということを考えると、これでも甘いです。実際は、「...

メーカーは「NEW CLIP」!?

戦前の万年筆などについては、現在あまり知られておりません。私は現在行っている加工手法や修理などから、当時の万年筆にとてもなじみ深いのですが、あまり知られていないのも無理もありません。よく修理の時に、万年筆メーカーについて聞かれることが多いです。実は、これはあまり意味のないことなのです。特に戦前は、多くの万年筆は、主に個人製造家が作って、それを自店で販売したり、万年筆専門店に卸したりしていました。そ...

金張りと金メッキ

万年筆の金具には、金の装飾が施されることが多いです。キャップ入り口などに取り付けられる金輪は金の無垢でも良いので、その場合は表面は地のままですが、クリップは弾力性が必要なので、クリップ自体のバネ性で機能させている方式のクリップは、ほとんどの場合、表面が無垢のままでは不都合があるので、表面処理がなされております。ちなみに、クリップの中にはキャップ内部にコイルスプリングを装着してそのバネチカラを利用し...

ペン先字幅について

私も自社製品(masahiro万年筆製作所製品)で使用させていただいているパイロット製ペン先には、以下の字幅がございます。すべての製品のにこれだけの字幅がラインナップされいてるわけではありませんが、これだけの字幅のペン先が製造されております。パイロットペン先の字幅について、私見を少し綴ってみたいと思います。 字幅記号 一般呼称        太さ  字幅㎜ 弾力 特徴      &...

パイロット製品販売サイト

このたび、以下に、パイロット万年筆販売サイトを設置いたしました。http://masahiro.cart.fc2.com/現在製品を登録中ですが、パイロット製品すべてを取り扱っておりますので、ご利用下さい。すべての価格の万年筆のペン先を調整検品して販売しておりますので、安心してお使いいただけます。以前こちらでご紹介した、ボーテックスも取り扱っております。...

入手できなくなる道具類

私が行っている作業は、かなり特殊で、方式も一部は、私のところでしか行わなくなってしまったような古い手法もあります。道具も、独自に作ることも多くありますが、購入できるものは購入しています。以前は万年筆づくり専用の工具製造所や、工具店もあったのですが、もちろん今はありません。他用途のもので、使用できるものが多いので、そんなものを使用したりしています。現在のところ、私の理想とするものづくりには支障が無い...

ドリルを研ぐ

穴を開ける刃物に、ドリルというものがあります。良く一般に目にするものの正式名称はツイストドリルですが、様々な種類のものがあります。私も以前は、良く自分でドリルを火造りして作りました。木炭とコークスで鋼を赤めて、鍛造するのです。とてもたいへんな作業です。今は、手法を少々変えて、一般に市販されているツイストドリルを多く使用しております。機械加工の道に入るときに、ドリルが研げなければならない、と言われる...

違いを把握する

私が以前木工をいろいろやっていたころ、家の近所にあった、今は無き木材店によく行きました。そこは、建築用材の端材などを扱っていて、かなり良い木が豊富にありました。そこのお店で、あるとき、商品に貼られた木曽檜というシールを見て、思いました。檜の中でも木曽檜はかなり良質の木材としてつとに有名です。しかし、静岡産などの檜もそこのお店にはありますし、流通しています。一体木曽檜と静岡の檜、どこが違うのか。思い...

パイロット製 ボーテックス という万年筆

08/11/24追記ボーテックスは、グッドデザイン賞受賞賞品です。グッドデザイン賞に関するサイトを偶然みつけました。開発デザイナー(株式会社パイロットコーポレーション 営業企画部筆記具商品企画室デザイン室)の主張を以下に引用させて頂きます。●デザイナーのコメント OA化の時代に万年筆の良さを多くの人に知ってもらう為に、まず持っていて嬉しく、又、書く事が楽しくなる様なデザインを心掛けた。●デザインのポイント1.まず...

テンロク と コンマロク 0.5ミリのシャープ替シンはなんと呼ぶべきか?

0.6これをなんと読みますか?「レイテンロク」でしょうか。それとも?1未満のこの数値は、通常機械加工の現場では、「レイテンロク」ではなく、「コンマロク」と呼ぶことが多いです。「コンマロク」ですと、0.6ではなく1.6などと勘違いする方がいてはたいへんなので、丁寧に、「レイコンマロク」と呼ぶ方もいらっしゃいます。従って、0.5ミリのシャープ替シンは、「レイコンマゴ」と呼ぶのがベストでしょう。私が以前某鉄工所にて...

進化する余地のあった油性ボールペン替え芯(レフィル)

ボールペンは皆さんも良くお使いのことと思います。私は万年筆の製造・修理などを主に行っておりますので、ボールペンを好まないユーザーの方のご意見をお聞かせいただくことも良くあります。私は知らない世代なのですが、以前は、昭和40年代頃まで、公文書や正式書類には万年筆でなければ受け付けてもらえない時代があったそうです。そういえば、私の母がこの時代に公共機関で事務をしていたときは、つけペンを使用していたと言っ...

バスーン ファゴット

私は自社製品では、かたくなにエボナイトを使っています。色素材を使用することもありますが、主要部分や肝心な部分はすべてエボナイトを使用しております。特にエボナイトペン芯は、プラスチックペン芯と同様の機能を持たせた設計で製造すると、非常にすばらしいものがあります。エボナイト…現在みなさんが日常生活で手になさることはほとんど無いと思います。以前は多用されておりましたので、プラスチックの総称として、エボナ...

良い万年筆インキは?

万年筆インキについて、良いものは何かないか、ご相談をお受けすることがよくあります。私は、通常の筆記用としては、以下をお勧めしています。ブラック パイロット ブラックブルー パイロット ブルーブルーブラック パイロット ブルーブラックいずれも、入手が容易であること、安価であること、そして何より高性能だからです。意図したわけではなく、結果として、すべてパイロット製のものになりました。パイロットのブラッ...

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ペン先字幅記号について

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プロフィール

 masahiro万年筆製作所  代表者 内野成広

Author: masahiro万年筆製作所  代表者 内野成広
総エボナイト製手作り万年筆を製造しております
一切の妥協を許さない完全な商品を目指し、生涯唯一の職業として励んでおります
ペン芯までエボナイトで製造している数少ない万年筆メーカーです。

また、株式会社パイロットコーポレーション 正規販売店として、パイロット商品の販売をいたしております。

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静岡市駿河区大谷769-3
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