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偽14金ペン先とかつてのブランド名

 ペン先には金合金やステンレスが使われていますが、金の品位は通常ペン先に表記されています。 もっとも、過去記事のように、その表記がわかりにくい場所に刻されているような例や、古いペン先では14金である旨の表記を略している例もあります。 以下の画像を見てみてください。たぶん戦後の古い日本製ペン先です。「14K GOLDPEN」という表記が見て取れると思います。 しかし、色もおかしいですし、腐食の跡まであります。 ...

インキ止式万年筆に入るインキ量

 インキ止式万年筆は、インキが入る量が多く、たくさんインキが入っても安全性を兼ね備えているという優れた方式です。 この点、インキ止式万年筆にはどのくらいのインキが入るのでしょうか。masahiro万年筆製作所製、現行商品にて測定●軸径13ミリインキ止式軸 2.6cc●軸径14ミリインキ止式軸 3.0ccこの量が少ないか、多いかは、以下と比べてみると良くわかります。●カートリッジやコンバーター各種●ドイツmoブランドの149軸(軸...

めがねや万年筆を超音波洗浄機(超音波洗浄器)で洗うことの是非 再論

 ここ数日、どういうわけか、万年筆洗浄のために超音波洗浄機(超音波洗浄器)を使用することの是非についてのご相談を多数頂戴しております。 たしかに、超音波洗浄器は、使用すれば効果はありますし、私のところでも使用しております。 しかし、私は超音波洗浄器の使用はお勧めしません。万年筆使用に際し、必須ではないからです。こと万年筆の場合、洗浄に至るまでや、洗浄後に少し問題があるのです。 超音波洗浄器は決して...

透明軸について

 透明軸について、たまにお問い合わせ頂くので、ご説明させて頂きます。 透明軸については、謹製しても、詳細はお話できませんが、かなり問題のある商品になってしまいます。 そのため、当方では行っておりません。 何卒ご了承下さい。...

エボナイトの寸法安定性と比重について

 私が万年筆素材として使用しているエボナイトについて、かなり誤解されている点が多いので、いくつか言及してみたいと思います。●エボナイトが引ける? エボナイトが引ける、または、痩せる、という表現で、エボナイトは、製造したあとに、寸法が収縮するということおっしゃる方がいらっしゃいます。 これは、全くの誤解です。私は常にエボナイトを削ったりしているので、良くわかるのですが、寸法が収縮することはありません...

ペン先入り長さについて

 杭を打つとき、杭は地面に深く打ち込む方が安定します。 ペン先も、首の中に入っている長さが長いほど安定して入るはずなので、ペン先の首の入り長さが長くなければならないという意見があります。 しかし、実際は、ペン先の入り長さはあまり関係ないのです。 ペン先の入り長さが長くても、首内部にどのようにしてはまっているかによって、取り付け強度は劇的に違ってきます。杭の例で言うと、いくら杭を深く打ち込んでも、ぬ...

旋回軸 羅針盤ピボットに使われるイリジウム

 万年筆の先端には、イリジウム(実際はイリジウムとオスミウムの合金)が使われています。 イリジウムというと、羅針盤の中心、羅針盤旋回軸の素材として使われていたという記事を目にしたことがある方もいらっしゃると思います。 羅針盤の中心にあって、旋回する羅針盤の軸受けとなるものです。軸受けとなるイリジウムの方が尖っていて、羅針盤の方が凹んでいて受けます。この種の軸受けをpivot(ピボット)軸受けと言い、有...

エボナイト製印鑑

 前回、印材を削ったときの話を掲載しましたが、では、エボナイトで印鑑を作ったらどうでしょうか。 私が削ったことがある印材、象牙・黒水牛・ツゲよりも遙かに良い素材だと思います。 私が印鑑の形に削って、印鑑職人さんに彫ってもらって、何本か試作したことがあるのですが、とても良い印鑑に仕上がりました。欠けにくさなどはかえってエボナイトの方が丈夫で安定している位で、全く問題ありません。 不思議なことに、各地...

印鑑素材と象牙軸

 万年筆軸加工、磨き技術を活かして、印鑑やさんからの依頼で、印鑑素材を削ったことがあります。 今回はそのときの経験から、万年筆素材について考えてみたいと思います。 私が削ったことがある印材は、●20万円弱から数万円の価格の象牙●黒水牛●ツゲです。すべてすでに完成している印材を細く削り出す作業でした。 ●象牙 象牙は価格による差がとても著しいことがわかりました。数十万円の象牙を削ると、数万円の象牙は全く違...

販売サイトにパイロット製万年筆の大半を登録しました

 弊社販売サイトに、パイロットコーポレーション製万年筆の大半を登録いたしました。 製品の質量などのスペックも掲載しております。 万年筆製造技術を活かした、総合的な検品調整を行いお納めさせていただきますので、是非ご利用下さい。 ...

万年筆には向かない 修正ペン 修正テープ インクジェット年賀はがき

 万年筆で筆記した場合、修正が非常に困難です。修正道具を使って修正した場合の注意点を書いてみたいと思います。 今では使われなくなったインキ消しの場合、再筆記した場合、その文字が変色したり、にじんだりすることがあります。 修正ペンの場合、乾いていない状態で修正した上から再筆記したり、修正液が固着した状態の性質によっては、固体がペン先の切り割り部分に入ってしまうことがあります。こうなると、インキ出が劇...

ペン先突き出し長さについて

 ペン先の首端面からペン先先端までの長さのことを、ペン先突き出し長さと呼びます。 この突き出し長さは長い方が書き味が軟らかくことがあるので、突き出し長さを変更する改造が社外で行われているようです。 しかしこれは行ってはならないことです。 なぜ行ってはならないのか、簡単に説明してみたいと思います。 首に入っているペン芯は、ペン芯の入り位置が決まっています。つまり、ペン芯の入り長さを深くしたり浅くした...

インキ止式軸構造について再論

 過去記事にて、インキ止式について説明させていただきましたが、重要なことなので、再度ご説明させていただきます。 インキ止式について、よくいただくご質問に以下のようなものがあります。  それは、インキ止式の場合、後ろをあけたままにして書くが、そこからインキが漏ることは無いか、ということです。  後ろをあける、後ろをゆるめると言っても、後部はガスケットで完全に遮断されており、インキや空気が軸内部に入った...

ボールペンが書き味良い訳

 万年筆をご愛用の方はボールペンを否定する方が少なくないですが、ボールペンも優れた特徴を持っておりますので、是非併用していただきたいと思っています。 ボールペンと万年筆の違いを挙げますと、決定的な違いは、書き出しにあると思います。筆を置いた書き出しの瞬間、ボールペンはインキが一端滞り、筆跡が薄いところが存在するのです。これはボールペンの致命的な欠点だと思います。この点は、ボールペンの筆跡か、万年筆...

ロクロ

 ロクロというと、陶芸用のものを想像する方が多いと思います。 しかし、万年筆軸などを加工するためのロクロも伝統的に存在します。 かなり特殊な構造をしています。 古くからあり、画像は、18年ほど前に私が当時平塚にあったパイロット筆記具資料館で撮影したものです。過去記事でご紹介したウシも写っていますね。 現在でも、全く同じものが京橋のパイロット本社二階に展示されています。 このロクロは大正時代のもので、...

パイロットの第一号商品

 大正時代に創業した現在のパイロットコーポレーションの第一号商品をご紹介します。 その名も「パイロットペン」で、大正7年の発売です。万年筆ではありません。 首部分を取り外して軸内部に収めて保護することが出来るようになっているつけペンです。 当初は木製でしたが、私のところに所蔵しているものは黒エボナイトのものです。表面は何の処理もしていないエボナイト生地のままです。※軸表面にかすかに "PILOT"PEN の刻...

ペン先周りのご自身でのメインテナンスに関して

 ご自身での万年筆のペン先周りメインテナンスに関して、行ってはならない事項について書いてみたいと思います。 良く行われる事に、以下の二つがあります。●ペン先・ペン芯を首から取り外しての洗浄●ペン先表面を磨く これらは、どのメーカーのものであっても、どちらも決して行わないでください。 理由は以下の通りです。 まず、ペン先ペン芯を首から取り外すと、再度セットするときに完全にベストな状態に合わせるのは非常...

蒔絵下地軸製作について

 エボナイト万年筆には、蒔絵を施すことが戦前から伝統的に行われてきました。  この点は、岩波書店発行、松田権六著『うるしの話』などに詳しいので、興味のある方は是非接してみてください。 私もエボナイト万年筆を製作しているため、漆塗り軸や、蒔絵軸の下地となる軸の製作についてお問い合わせをお受けすることがあります。 私のところでは、12ミリから23ミリ位までの太さの軸が可能ですので、特に太い軸は蒔絵キャンバ...

軸太さ表記やペン先号数について

 軸太さは、たとえば13ミリでしたら、キャップではなく軸の方の最大太さのことを言います。伝統的に軸の最大太さで表現して来ました。私もその伝統的表記を踏襲しております。 ただ、他社様ですと、キャップを含めた本体の一番太いところのサイズや、クリップを含めた最大幅や、軸の保持位置の太さで表記される場合もあります。 カタログ表記サイズがどの部分の太さを表記しているかご注意下さい。 市販の万年筆では軸太さ1...

標準のペン先金品位である14K

 先ほどご紹介したペン先字幅の特殊な呼称のところに掲載させていただいたペン先は、すべて14金のものであることにお気づきになると思います。 このサイトで繰り返し申し上げているように、14金はペン先の金品位としてベストなものです。 以前私が購入したパイロットの万年筆に、以下の画像のようなものがありました。 露出しているペン先のどこを見ても金品位の表示がありません。この万年筆はステンレスにメッキをしたペン先...

ペン芯とインキ

 各万年筆メーカーは、自社製品には自社インキを使うように勧めています。 別メーカーのインキですと、素材を傷めることがあったりするのも理由の一つです。実は重要な点として、各万年筆メーカーは、自社のインキに合わせてペン芯を設計しているという点は忘れてはなりません。 たとえば、パイロットでは、ペチットワンという商品を発売しておりますが、この専用インキは、通常のパイロットの万年筆には装着できないようになっ...

ペン先字幅の特殊な呼称

 最近のペン先は、F・M・Bなどの表記になっております。 しかし、かつてのパイロットのペン先には、かなり特殊な表記がされていたものがあることを、昭和30-40年代のペン先をもとに、ご紹介したいと思います。現在の字幅呼称 まず、ポスティング(P)、これは現在でもありますが、現在のEFに相当するものをポスティングと呼んでいました。 スクリプト(ST)、これは、現在のFに相当するものです。 ソフト(SF)、これは、現在のS...

PCで万年筆を?

みなさんは手書きのときは、万年筆などをお使いだと思いますが、PCでは、どのような器具をお使いでしょうか。器具、すなわちマウスやキーボードのことです。私は、以下の商品を使用しております。キーボードは、ダイヤテック・FILCOのFKB-89Jです。現在主流のメンブレン方式というキーボードではなく、アルプスのメカニカルスイッチが使用されていて、打鍵感は独特のすばらしいものがあります。ただし、打鍵は若干重く、キータッチ...

木製軸について

 万年筆の素材としてベストなものはエボナイトです。それ以外の素材では、たとえば木製軸などは非常に人気がありご要望も多いです。 私も以前は木製の軸を試作したことがありますし、木工作業でものづくりの基礎を学んだので、木はとても大好きです。 しかし、木は硬いところと柔らかいところがあり、万年筆素材としては非常に不向きです。また、いくら処理をしても、裂け割れ曲がりなどが絶対に起きないと断言できません。 量...

玉イリジウムペン先について

 ペン先の書き味を考えると、球のイリジウムのままの方が良いのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれません。 この点について考えてみたいと思います。 ペン先は、通常丸い球のイリジウムを着けたあと、任意の形状に研ぎ出します。 先端が丸い球のままのイリジウムが装着されたペン先が市場に供給されることはあまりありません。 もし丸い球のままだったらどうなるでしょうか。また、なぜ球のイリジウムの形状を変えてし...

字幅と筆記角度についてお客様のメールより考える

 先日、あるお客様より以下のようなメールを頂戴しました。とかく太字、極太字がもてはやされていますが、(実際、私も2,3本所有しています)実用という観点でとらえた場合どうなんでしょうか?万年筆はコレクションではなく、あくまでも道具だとおもうのですが、そう考えたとき極太字や奇をてらったようなペン先の改造、軸の素材、なんかおかしな方向に行っているような気がしています。 字幅については、各ユーザー様の用途...

視的書き味と追い風効果から考えるペン芯の重要性

 万年筆をあまりお使いになったことが無い方は、インキの出具合はある程度抑制されたものが良いとおっしゃる方が多いです。 実際そのような調整を依頼されることも多いです。 しかし、持ち主の方が万年筆に慣れてくると、もっとインキ出を多くして欲しいと再依頼をお受けするケースが非常に多いです。その為、最近では、当初からインキ出の多い調整をお勧めしています。 万年筆のペン芯は、たとえ初心者向きであっても、多めの...

マーブルエボナイトの色調

 本日、マーブルエボナイトの色調についてお問い合わせのお電話を頂戴しました。 以前の記事で以下の一枚目の画像を掲載させていただきましたが、新たに撮影した別写真を掲載させていただきます。 画像では残念ながら正確な質感が出ていない可能性が高いです。 モニタなどによって表現は異なり、正確にお伝え出来ないのが残念なところです。マーブルエボナイトについての別参考記事...

ペン先とペン芯の調整について 理想的万年筆購入方法

 私のところでは、ペン先調整も行っております。 軸以外の、ペン先調整についても、ずいぶんいろいろ研究して参りました。もし修理品などに書き味の悪いものがもしあった場合、調整しなければお納めすることが出来ないからです。修理や万年筆製造を行う以上、ペン先調整は必須の技術です。 しかし、これは非常に難しいものです。調整したペン先が、メーカー出荷状態よりも悪いものであってはいけません。外観も調整したと言うこ...

ペン先の不具合現象のひとつである「チャタリング」

 古い万年筆などで、ごく希に筆記時ペン先から嫌な異音が発生したり、パチパチとペン先が弾くように感じることがあります。 これはペン先の不具合の一種です。 調整する方法ことはもちろん可能なのですが、適切な名称がありませんでした。 私は以前からこの現象を、イメージ的に類似したある分野の現象を示す専門用語から、「チャタリング」と呼んでいます。  なお、書いていて、ペン先と紙との抵抗で筆記音がする事がありま...

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プロフィール

 masahiro万年筆製作所  代表者 内野成広

Author: masahiro万年筆製作所  代表者 内野成広
総エボナイト製手作り万年筆を製造しております
一切の妥協を許さない完全な商品を目指し、生涯唯一の職業として励んでおります
ペン芯までエボナイトで製造している数少ない万年筆メーカーです。

また、株式会社パイロットコーポレーション 正規販売店として、パイロット商品の販売をいたしております。

422-8017
静岡市駿河区大谷769-3
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