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加工の王道

 どんなに時代が進んで技術が進化しても、王道というものは存在します。万年筆素材としてはエボナイトが今でもベストであるのもその一例です。
 ものづくりでも、どんなに機械などが進化しても、加工方法として王道と呼ばれるいくつかの方法があります。

 私が万年筆を加工する足踏みの独自改良型精密ロクロを製作していただいたとき、その工場を訪ねたところ、その伝統的な加工の王道と呼べる方法のひとつで加工していました。私は、その方法は古典的ながらも精密に加工する王道ということを知っていましたが、そこまでする必要はないと思っていました。実際現在では代替手段は豊富にあるからです。てっきり、代替手段の方で加工していると思っていました。それで十分だと思ったからです。結局のところ、この王道と呼べる方法を採らないと良い物は出来ないという技術者の方の言葉に、とても圧倒されました。また、加工方法の一端から、如何にちゃんと作ってくださっているかを知りました。今、これだけ精密に作ってくださったことで、どんなに助かっているか、思い通りの製品を生みだすことが出来ているか、本当に実感しています。
 機械が精密だったり、各加工手順をその都度しっかり行うと、如何に作る方も充実した作業が出来るか、いつも実感しています。
 たとえば、万年筆軸は最後に磨きますが、どうせ最後に磨くからといって荒削りや仕上げ削りをおろそかにして、最後の磨きで何とかごまかそうとしても、決して良い物はできません。
 もっとも、常に緊張感を持って作業しなければならず、作業のあと、気持ち的にどっと疲れは出ますが、充実感は何ものにも代え難いものがあります。良いものづくりとは、気持ちの問題ではないかと思います。妥協して手抜きをしようと思えばいくらでもできます。しかしそれをしない、そもそもそういうことを考えない、緊張感を持続させる、それが一番大切なことだと思っています。

 万年筆作りの際、加工方法として、この王道と呼べる方法を採用しかなり手間を掛けています。ペン芯等に至るまで、すべてのパーツに該当します。修理部品でも同様です。
 王道は王道という名が暗示するように古典的でばかばかしい方法かも入れませんが、それ以外良い方法が無いので、実直にこの方法を採用するしかないのです。私の理想とする万年筆を製作するには、王道を採用する以外に方法が無いのです。

※画像は、過去記事でもご紹介した私が愛用している測定工具、テサtesaのimicroとISOMASTER。すべての製品はこれを使って測定して製造しています。高価ですが、それなりのことはあるすばらしいものです。特にイミクロは無くては製品が出来ない位欠かせないもので、とてもすばらしいです。
imicro.jpg

isomaster.jpg


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 masahiro万年筆製作所  代表者 内野成広

Author: masahiro万年筆製作所  代表者 内野成広
総エボナイト製手作り万年筆を製造しております
一切の妥協を許さない完全な商品を目指し、生涯唯一の職業として励んでおります
ペン芯までエボナイトで製造している数少ない万年筆メーカーです。

また、株式会社パイロットコーポレーション 正規販売店として、パイロット商品の販売をいたしております。

422-8017
静岡市駿河区大谷769-3
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