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印鑑素材と象牙軸

 万年筆軸加工、磨き技術を活かして、印鑑やさんからの依頼で、印鑑素材を削ったことがあります。
 今回はそのときの経験から、万年筆素材について考えてみたいと思います。
 私が削ったことがある印材は、

●20万円弱から数万円の価格の象牙
●黒水牛
●ツゲ

です。すべてすでに完成している印材を細く削り出す作業でした。
 
●象牙
 象牙は価格による差がとても著しいことがわかりました。数十万円の象牙を削ると、数万円の象牙は全く違った感触です。象牙の善し悪しは、断面の目を見るとだいたいわかります。象牙は、時間が経つとヒビが入ることがあり、それさえなければ良い素材だと思います。磨くのはエボナイトに比べると遙かに楽です。
 万年筆としては、カートリッジ式の素材に使うことが出来ないことはないですが、無垢の状態でもひび割れの危険があること、そして、インキによって染まってしまう危険があるため、エボナイトにはかないません。

●黒水牛
 今、印鑑素材として一番人気があるものではないでしょうか。
 削ってみると非常に良くわかるのですが、エボナイトと似た外観からは想像もつかない位、素材に難があり、象牙と比べると印鑑素材として相当劣るのではないかと思う位です。
 あまりの削りにくさを考えると、万年筆としてもとても向きません。

●ツゲ
 ツゲは木ですが、黒水牛よりは削りやすいです。ある有名な印鑑やさんが、「印鑑は良質のツゲで十分」とおっしゃっておられましたが、その通りだと思いました。

 ちなみに、実印には上の印(「丹」と言うらしいです)が入っていないものだ、なぜならば注意して押すべきものだから、と言われますが、私が削った印材は、ほとんどすべて実印用、どれも銀製の丹が入っていました。
 私は丹は入っていない方が良いと思っていたのですが、丹は、それを入れる技術も実はたいしたものだとか。私が削った印材には、すでに亡くなった丹を入れた職人さんの銘が入っているものまでありました。

 ちなみに、私は、どうしても、という依頼を受け、印材として使われる本象牙とは違う、インキで染まらず、ヒビの入らない、という特殊な象牙で、内部を完全にエボナイトでシーリングしたカートリッジ式万年筆を製作した経験があります。
 以下はそのとき製作した商品の画像です。
 特殊な象牙のため、肉薄加工に耐えるため、象牙部分を非常に薄くして、下のエボナイトの色が見えていますが、このような構造でも、通常と同じレベルの軸・キャップ太さで、キャップ内部の気密も理想通りに行うことができました。

 カートリッジ式ですと、首部分に主要パーツが密集しておりますので、このようなものも製造可能と判断して行いましたが、やはり、総エボナイト製にはかないません。

zouge1.jpg

zouge2.jpg


 エボナイトを使いたくても容易に入手出来なかった時代(明治~大正初期)は、ツゲで作って黒漆を塗ったり、黒水牛のような角や骨で作って黒く染めたり、象牙で作った時代がありました。
 エボナイトを使うことが出来ず、代替素材として、なんとかエボナイトに似せてこの種の材料が使われていた時期がありました。
 当時は軸にインキを入れる方式が主流でしたので、軸が曲がったり裂け目割れ目が出たり、軸内部に入れたインキが変質したり、など、さんざんだったようです。
 現在はエボナイトが使えるので、エボナイトを使いたくても使えなかった時代に逆行する必要はないのです。
 ペン芯や首は今回挙げたような素材で作ることが出来ない点は忘れてはなりません。

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 masahiro万年筆製作所  代表者 内野成広

Author: masahiro万年筆製作所  代表者 内野成広
総エボナイト製手作り万年筆を製造しております
一切の妥協を許さない完全な商品を目指し、生涯唯一の職業として励んでおります
ペン芯までエボナイトで製造している数少ない万年筆メーカーです。

また、株式会社パイロットコーポレーション 正規販売店として、パイロット商品の販売をいたしております。

422-8017
静岡市駿河区大谷769-3
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