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偽14金ペン先とかつてのブランド名

 ペン先には金合金やステンレスが使われていますが、金の品位は通常ペン先に表記されています。
 もっとも、過去記事のように、その表記がわかりにくい場所に刻されているような例や、古いペン先では14金である旨の表記を略している例もあります。

 以下の画像を見てみてください。たぶん戦後の古い日本製ペン先です。
n14k1.jpg

「14K GOLDPEN」
という表記が見て取れると思います。
 しかし、色もおかしいですし、腐食の跡まであります。
 このペン先は、14Kではなく、ステンレスに金メッキをしたペン先なのです。一部は金メッキが残っていることがわかると思います。

 裏側はもっと腐食しています。
n14k2.jpg

 かつてはこのように表示を偽ったペン先もあり、私はこのペン先以外にも数本表示を偽ったペン先を見たことがあります。
 金メッキがはがれてしまったものや、もとから金メッキをしていないペン先の場合、ホワイトゴールドと勘違いしてしまうこともあります。
 ユーザーの方が書いてみても、金のペン先か否かはなかなかわかりにくいものです。

 このような表記を偽る(ステンレスに金と表記したり、12金ペン先に14金と表記するような金品位を高く表記したり、等)ことがないようにJIS規格が規格制定された経緯もあるようです。

 このペン先のWARRANTED(保証)の表記は悲しいものがあります。

 ところで、このペン先には"IDEAL"という表記があります。
 このペン先に限らず、IDEALと表記された軸やペン先はたくさんあります。
 本来ならば、メーカーブランドなどを刻すべきですが、ウォーターマンがIDEALと表記したことが影響しているのか、かつての日本の製品にはIDEALと表記された品物がものすごく多いのです。
 かつては、パイロットのような超大手のメーカーを除いて、製品のほとんどは各万年筆専門店が自店で製造したり、軸製造家から仕入れて販売しました。その軸に各専門店のブランド名を付すことが多かったです。従って、ものすごい数のブランドがあったわけです(その意味では大手メーカーと同じような感覚で、製造元などの手がかりを求めようとブランド名を追究しても無意味なことも多い)。
 IDEALというブランド名を使っていたお店は多かったです。また、IDEALというブランド名をいわば共通のブランド名としてあらかじめ付して販売していた製造家も多かったです。今回のペン先に"IDEAL"と付されているのはそのような理由からだと思います。

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