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動作から体感できる精緻なメカニズムに心が踊る、パイロット キャップレス 総合的なご説明

2014/9
キャップレス 木軸 FC-25SK 11月発売予定
ペン種:極細・細字・中字の3種類
軸色:ブラック・ディープレッドの2種類
税抜価格:25,000円
名称未設定-1
 昨年大人気だったキャップレスの木製軸、キャップレス カエデと同形状で、素材をレグノ89Sと同じ削りだしの樹脂含浸積層カバ材を採用したノック式万年筆です。
 デシモではなく、通常の(FC-から始まる型番の9代目)キャップレスの仕様になります。
 軸形状は、昨年のキャップレス カエデと全く同じような感じです。
 先端金属部分に段差がありますが、デシモではないキャップレスは軸先端の断面形状が真円ではない形状なのに対し、今回のような木製軸は、断面が真円になるため、接続部分の連続を持たせるために、このようなデザインになったようです。
 今回の素材は、レグノ89Sなどでもすでに上市されておりますが、肌触りも良く、独特の木の香りがあります。この素材の、キャップレスは昨年のキャップレスカエデ以上におすすめです。

2013/9
 キャップレス発売50周年記念 木製のキャップレス、キャップレス「楓」(キャップレス カエデ) FC-5MK-M が、2013年11月限定発売予定です。詳細は、紹介記事をご覧下さい。
cska.jpg


2012/10/22
 内容一部修正補充いたしました

キャップレスデシモの新色と、新たにEFペン先が発売されました

9代目キャップレス仕様の、ロジウム仕上げキャップレス(FCN-15SR)が発売されました。
金具とペン先はロジウム仕上げのシルバー調です。
ペン先F/M/B
15,750円
軸色ブラウン
item_173_1.jpg
軸色ホワイト
item_173_2.jpg


9代目キャップレス仕様のキャップレスクロマット(マットブラック)が発売されました(ペン先EF/F/M/Bの4種類)
デシモ以外のキャップレスでは、唯一EFペン先が用意されている商品です
18,900円
item_177_2.jpg


キャップレス絣については、こちらをご覧下さい

 パイロットからは、キャップレスという、キャップの無いノック式の万年筆が販売されています。
 以前からある商品で、一時あまり積極的に販売されていない時期もありましたが、現在では、多彩な品種のものが積極的に販売されており、うれしい限りです。
 今回は、量産ならではの秀逸品、キャップレス現行品について、総合的に解説してみたいと思います。
 どの軸も、車の塗装のように、大変きれいで、しっかりした表面塗装が施されているのが魅力です。

 現在大きく分けて3種類のものが発売されています。
※商品名から、販売サイトに直接リンクしています

●9代目キャップレス 黄銅素材
 ☆FC-17SR(F/FM/M/B) 17,850円 ペン先18K 格子柄
廃盤品
2012/10/22現在、以下のみ在庫ございます
FC-17SR-BL[1].jpgブラック&ブルー ペン先F


 ☆FC-15SR(F/M/B ディープレッドとダークブルーはF/Mのみ) 15,750円 ペン先18K これがもっともスタンダードなキャップレス
FC-15SR-B-1[1].jpgブラック

FC-15SR-DR-1[1].jpgディープレッド

FC-15SR-DL-1[1].jpgダークブルー


 ☆FCN-1MR(F/M) 10,500円ペン先特殊合金
FCN-1MR-B[1].jpgブラック

FCN-1MR-DR[1].jpgディープレッド

FCN-1MR-DL[1].jpgダークブルー

FCN-1MR-DY[1].jpgディープイエロー

FCN-1MR-S[1].jpgシルバー


 ☆FCN-5MP-RB(F/M/B) 52,500円 特別限定品 螺鈿蒔絵仕様 ペン先18K ロジウムメッキ(銀色)ペン先
csraden.jpg螺鈿蒔絵


 ☆FCN-2MR-K(F/M/B) 21,000円 特別限定品 絣(かすり)模様塗装 ペン先18K ロジウムメッキ(銀色)ペン先
キャップレスかすり黒絣-黒

キャップレスかすり青絣-紺

※絣(かすり)とは、画像のような模様のことです。
絣(かすり)模様塗装された、美しいキャップレス万年筆です。
絣模様の凹凸感が心地よく指先に感じることができる、逸品です。

●10代目キャップレス・デシモ アルミ素材
 これが一番売れています。
 ☆FCT-15SR(F/M/B ハーベストイエロー・シャンパンピンク・パールホワイトはF/Mのみ) 15,750円 ペン先18K ロジウムメッキ(銀色)ペン先
FCT-15SR-GY[1].jpgダークグレーマイカ

FCT-15SR-DL[1].jpgダークブルーマイカ

FCT-15SR-HY[1].jpgハーベストイエロー
※ハーベストイエローは廃盤色ですが、2012/10/22現在在庫ございます。

FCT-15SR-PW[1].jpgパールホワイト

FCT-15SR-CP[1].jpgシャンパンピンク


 たまに限定色が発売される。
 2009年発売の限定色については、こちらをご覧下さい。
キャップレスデシモの新色と、新たにEFペン先が発売されました

●11代目キャップレス・フェルモ 黄銅素材
 ☆FCF-2MR(F/M) 21,000円 ペン先18K ロジウムメッキ(銀色)ペン先
FCF-2MR-B[1].jpgブラック

FCF-2MR-DL[1].jpgダークブルー

FCF-2MR-DG[1].jpgダークグリーン

FCF-2MR-DS[1].jpgダイヤモンドシルバー


すべて当方でお取り扱いしております

※何代目という表記は、代表製品の発売時期を基準にした、外側形状や内部メカニズムによる区分です。

※商品型番の一番最後のかっこ内は、用意されているペン先字幅です。
ペン先字幅一覧参考サイト

キャップレスについての若干の知識

 現在発売されているキャップレスは、3種類とも、ペン先・ペン芯が装着されている内部可動部分メカニズムの形状見た目にはほぼ同じです。
 しかし、デシモ以外の内部可動体ペン先を、デシモに装着するとシャッターの動きが異様になります(逆にデシモのものをデシモ以外に装着した場合は異様な動作にはなりません)。
 この点から、商品間で内部を入れ替えて使うことはおやめください。
 後述のように、ペン先可動体単体と内部に装着した状態でペン先先端部分に掛かる応力が若干異る場合があることからも、同商品間(デシモ同士など)の内部の入れ替えはおすすめできません。

 ペン先が14金ですと非常に良いのですが、主として海外で人気があることから、過去記事に書いたようにフランスの金品位問題等もあり、18金になっているようです。

★18金ペン先の期待を裏切らない書き味
 みなさんは、18金ペン先であると、14金と比べて、柔らかく書き味が良いと思われるのではないでしょうか。
 キャップレスのペン先は、その期待通りの、皆さんがもつ18金のイメージ通りの書き味なのです!
 キャップレスの書き味は、ペン先は小さいながらも、格別に良い書き味を堪能することができるのです!
 ご予算が可能ならば、18金の商品をご選択になることを強くおすすめします。抜群によい書き味になります。
 従って、同じFペン先でも、キャップレスの18金ペン先と、他の商品のペン先とでは、硬さなどは、少し違いがあるというのが事実です。

 シャッター部分などの機密性は、初代に比べて格段に進歩しています。
 カートリッジを装着するときのように、軸のネジをゆるめて、軸本体を二つに分解し、長い方の部品をネジ部分からシャッター方向に息を吹くと、空気が漏れないことが確認できます。

 ペン芯は、以前のものより、かなり良くなっています。

 また、キャップレスに採用されているペン先取り付け部分の設計では、ペン先ペン芯がずれる心配がありません。

 試し書きのときは、出来れば、試し書き専用品か、可動部分のみを取り出して書いて頂く方が良いです。インキが付着すると一般の店頭で完全な洗浄は著しく困難ですし、本体に取り付けて書きますと、内部シャッター部分などにインキがついてしまいます。
 カーボン系のインキのようなものが、シャッターなどに付着したら、洗浄は著しく困難になることが多いです。そのため、万年筆に使用可能と銘打ってあっても、カーボン系のインキはキャップレスには絶対に使用しないでください。もし、ご使用になった場合、その時点で、パイロットのメーカー保証書は無効になります

 インキを変更するときは 特に黒から他の色に変更するときは、メーカーか、当方のようなサービスセンターにて、シャッターなどの内部まで、他の万年筆以上に完全に洗浄する必要があります。
 キャップレスに関しては、後述の縦傷の点からも、試し書き専用品を用意すべきものだと認識しています。

 現在発売されているキャップレスは、空カートリッジが付属しています※(参照過去記事)。しかし、これは、詰め替えて使うものではありません。キャップレスは、カートリッジを入れておかないと、本体にはめたときの長さが決まらないからです。従って、位置決め用です。具体的に申し上げますと、カートリッジを装着せずに本体に組み込みますと、ノックしてもペン先が本体から出てきません。カートリッジを装着せずに本体に組み込んでも、壊れることはありませんので、もし、カートリッジを装着せずにノックしてしまったとしても、ご心配いりません。
※キャップレス発売50周年記念 木製のキャップレス、キャップレス「楓」(キャップレス カエデ) FC-5MK-M は、空カートリッジではなく、コンバーター50が添付されます。詳細は、紹介記事をご覧下さい。

内部可動体画像
 カートリッジを装着して最後部カートリッジ保護カバーを装着した状態
cs1-1.jpg

 カートリッジを外して、後部カバーを装着した状態
 全長が短くなってしまう
cs1-2.jpg

そのため、以下の点にご注意下さい。
●保存時や、修理依頼時などは、必ず空カートリッジを装着するようにしてください。従って、最初に付属していた空カートリッジは、必ず保存してください。もし、無くなった場合は、一般のインキの入ったカートリッジの使用済み品の栓をピンセットで外して頂いて、内部を洗って頂いて、空カートリッジを作ることが可能です。栓を抜いていただかなくても良いですが、栓を抜かないとカートリッジ内部を洗うことが難しいです。
●当初付属していた空カートリッジは、インキをスポイトで入れてご使用頂くことが可能ですが、本来そのような目的のために付属しているわけではなく、位置決めの目的でそうちゃくされております。

キャップレス以外の商品に空カートリッジが装着されていないのは、位置決めの必要が無いからです

●カートリッジが位置決めになっておりますので、カートリッジやコンバーターの装着時は、完全に止るまで、しっかりと押し込んでください。

 カートリッジが位置決めになっているため、修理依頼時は、カートリッジを装着した状態でご発送下さい。
 短い状態でセットしても、書くことはできませんが、壊れることはありません。
 なお、以前のキャップレスは、カートリッジが位置決めになっておらず、カートリッジ未装着でも問題なくセッティングできるものもあります。ちなみに、最初期のものは、連結管が無いと内部がガタつくというものでした。

☆選択のアドバイス
 通常のキャップレスは、軸が若干太く、クリップがじゃまになり、持ちにくいという方もいらっしゃいます。そのような方は、是非フェルモやデシモもお試し下さい。持ち方にもよりますが、通常のキャップレスが使いにくい方でも、デシモなどでは違和感なくお使い頂くことが出来る場合があります。
 私はフェルモやデシモの方がクリップがじゃまにならず問題なく使いやすいような気がしています。通常のキャップレスの軸太さも捨てがたい魅力です。

 フェルモは、後部つまみをひねって回すことによりペン先を出し入れします。フェルモ以外のものは、後部の押しボタンを押してペン先を出し入れしますので、押しボタン周囲にほんのわずかですが、こすり傷、縦傷がついてしまいます(もっとも、押しボタン表面が銀色の商品、すなわちロジウムメッキが施された商品は、ロジウムが非常に硬いため、金色の金メッキの押しボタンと比べると傷はつきにくいです)。すでに店頭で試し書きや動作をさせた場合は縦傷が多くついている場合が多いです。フェルモはこのようなことがありません。私が考えるに、フェルモのメリットのひとつは、この、押しボタンに縦傷がつかない点にあります。また、鞄の中に軸だけ入れて運ぶような場合、通常の押しボタンタイプですと、知らない間に荷物で押されてペン先が出てペン先を傷めてしまうことがありますが、フェルモはそのようなご心配は無用です。ただし不用意にペン先が出うるような状態、すなわち、鞄の中に軸単体を入れて持ち運ぶようなことはおすすめできません。メカニズムの秀逸さ、可動部分の精密さを直に体感したい方は、フェルモではなく、押しボタン方式のものの方が体感できるような気がします。カッチっというノック感は、古いものと比べると、進化したすばらしいノック感、心がなごみます。
 縦傷は、問題にならないレベルではありますし、使っていくうちに気にならなくなりますが、気になる方は、フェルモをご選択頂くしかありません。

 私のところでは、入荷した商品は、押しボタン繰り出し方式の場合は、動作確認のため数回ノックするだけにしています。また、インキ出、書き味検品の際は、かならず本体から出して内部可動体だけの状態でチェックしています。なお、ペン先形状は、本体に組み込んだ状態と、可動体単体でみた状態では、かかる応力の違いから、先端部分の状態が若干変わるものもありますので、本体に組み込んだ状態でもペン先形状はチェックしています(もっとも、通常は問題にならないレベルです)。つまり、内部可動体だけで検品調整しても、実際取り付けた状態のこともシミュレーションしております。逆に言うと、軸と内部可動体は組として考え、調整すべき、ということです。



 木製品とキャップレスのようなものは、量産品の方が非常に優れた商品が出来ます。キャップレスのような商品は、とても手製では作り上げることはできません。
 是非皆さんも、一度おためし下さい。
 当方では、完全に検品調整・洗浄させていただき、お納めしております。

masahiro万年筆製作所・パイロット製品販売サイト
キャップレス販売ページ

キャップレスに関するご質問過去記事

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 masahiro万年筆製作所  代表者 内野成広

Author: masahiro万年筆製作所  代表者 内野成広
総エボナイト製手作り万年筆を製造しております
一切の妥協を許さない完全な商品を目指し、生涯唯一の職業として励んでおります
ペン芯までエボナイトで製造している数少ない万年筆メーカーです。

また、株式会社パイロットコーポレーション 正規販売店として、パイロット商品の販売をいたしております。

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静岡市駿河区大谷769-3
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