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残念なペン先表面の研磨段差

 以下の画像をご覧下さい。
kezuri_20071114165918.jpg

 シェーファーのシュノーケル万年筆のペン先ですが、刻印側からみたペン先のうち、先端からハート形状穴に至る切り割りのところに、大きく段差があることがわかると思います。
 その割に、先端部分は揃っていますし、ハート穴部分は揃っています。ペン先を真上からみてもイリジウムは揃っています。

 実はこれは、ペン先が変形しているのではないのです。その証拠に、ペン先裏側のペン芯側は切り割り部分左右が段差無く完全に揃っています。
 最近、このようになってしまったペン先をお見受けすることが非常に多いのです。

 なぜ、このようになってしまったのか、それは、ペン先表面を安易に過度に磨いてしまったからに他なりません。実際かなり減っている状態が実物をみるとはっきりわかります。
 ペン先表面や、先端を研磨剤入りの磨き布で、無造作にこすってしまうとこのようになってしまいます。書き味調整ということで、先端をこすっただけで画像のようにしてしまうケースも最近大変多く目にします。
 ペン先表面はキレイになり、書き味も変わるのかもしれませんが、このようになってしまっては、台無しですし、このように減ってしまうと、肉盛り溶接などをしない限り補修はできませんし、簡単な補修方法もないです。
 強いて言えば、厚い方の金地金を減っている方の厚さに揃えれば、見た目には画像ほどの段差は見えないですが、言うまでもなく良い方法ではありません。

 一方で、問題ないペン先の場合、同じ角度からみると以下のように見えます。画像は、パイロット・ボーテックス万年筆のペン先です。

kezuri2.jpg


 磨き布でペン先を磨くのは、どの部分であっても大変危険です。仮にペン先を磨く場合も、私は、磨き布などは使いませんし、どんな方法で行うにも、完全に保護して行うべきものなのです。

 画像までひどい状態にならなくても、研磨という作業は、思いの外たくさん削られてしまうものなのです。
 私は、ご自身での調整などは全くお勧めしておりませんが、最終的には、 at your own risk と言うほかありません。

 過去記事にも書きましたように、軸を磨くのも案外難しいものです。
 不適切に磨いたものは、表面はきれいでも、造形が台無しになってしまっているのです。
 金型などの金属の表面研磨でも、全く同じことが言えます。
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