Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://masahiro14k.blog67.fc2.com/tb.php/271-112e393b

-件のトラックバック

ペン先の動的バランス・静的バランスからみるペン芯の重要性

 車のホイールをご覧いただくと、バランスをとるための重りが着いていることがわかると思います。
 タイヤ自体のバランスも大事ですが、製造時にタイヤのバランスが取れていても、ホイールに取り付けたときのバランスが取れていないと、振動などが起きてしまいます。

 万年筆のペン先にも同様なことが言えます。今回は、如何にペン芯が大切かをご紹介したいと思います。

 ご承知の通り、万年筆のペン先には、裏側にペン芯が装着されてて、軸にセットされます。
 ペン先単体での状態を静的(static)な状態、ペン芯に組み込んだペン先の状態を 動的(dynamic)な状態と言うことが出来ます。
 まず、ペン先単体の状態、静的な状態で、ペン先を完全に調整します。形状・食い違いなどなどを調整するわけです。その後、適切なペン芯をセットして動的な状態にしても、静的な状態でセットしたペン先形状などからそれほどずれることはありません。ほとんどの場合、動的な状態で、ほんのわずか段差修正するする位で済みます。
 静的な状態と動的な状態でほとんど差がないと、たとえば、ペン先とペン芯が運筆時の過度な抵抗や、軸本体を落下させたりしたときに衝撃が加わって、ペン先とペン芯が左右にずれても、先端が食い違ったりなどのペン先の形状異常が起きにくいのです。

 ところが、最近、静的な状態と動的な状態で、ペン先ペン芯のセッティングに著しく差があるものが多く、とても、残念な思いです。
 特に海外製品にそれが顕著です。

balance_20071116094444.jpg


 この画像は、修理でお預かりしたある海外メーカーのペン芯先端部分です。先端部分左右に葉っぱのような形状に見える、色が違うところがあるのがわかると思います。色の違った部分の左右形状大きく異なっていて、ペン芯先端が異様な形状になっています。このペン芯に合わせると、静的な状態とは著しく異なる先端になり、露骨に食い違ってしまうのです。

 確かに、筆記するのは動的な状態であり、万年筆の場合、ペン先単体の静的な状態で筆記することはありません。しかし、あまりの差があると、上記のように、ペン先とペン芯が少しでもずれたときに、ペン先先端が露骨に食い違ってしまいます。画像のものは、ペン先ペン芯の入りも緩いため、その可能性が大いにあります。

 ペン先・ペン芯・スリーブこの3点組み合わせアッセンブリーを取り外せることをPRしたり、そのようにして洗浄できると言われる万年筆がありますが、仮に画像のようなペン芯だとしたら、軸からこのアッセンブリーを取付取り外しするためにねじ回すだけで、ペン先先端が食い違う恐れがあります。

 ペン芯のペン先と接する見えないところではありますが、実はとても重要なところなのです。
 画像のようなペン芯であっても、動的な状態で完全に調整してあれば、実際はまずわかりませんが、ペン先ペン芯が少しでもずれたとき(取り外せるアッセンブリー構造のものはそのようになる可能性が少なくありません)、適切なペン芯と比べると露骨に差がでます。

 他にも、ペン芯がボトルネックになっていることによりインキ出が非常に悪いものなどは、いくらペン先を調整しても良くなりません。
 また、ペン芯の調整は、まずもって無理です。よくご自身で溝を広げたりされる方がいらっしゃいますが、絶対にやめるようにしてください。より悪化するだけです。むやみに熱を掛けて異常な状態にしてしまう向きもあるので、十分注意してください。

 私は、ペン先・ペン芯・スリーブアッセンブリーを取り外せる構造は感心しません。海外では、取り外せる構造にして、別字幅のアッセンブリーのみ購入し一本の軸で様々なペン先を楽しむようにしないと売れないと海外メーカーの方から聞いたことがあります。
 日本にはそのようなユーザー志向がないのは本当に幸いです。

 ペン芯は万年筆の中でもっとも重要な部品と言われるのも、ご納得いただけると思います。
 あまり柔軟性が無いピシッとした素材で、適切形状で作られたペン芯がベストです。
 今回ご紹介したような、見えない部分こそ重要なのです。
 この点は私がペン芯を始めたとしたパーツ製作の際に肝に銘じていることです。
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://masahiro14k.blog67.fc2.com/tb.php/271-112e393b

0件のトラックバック

Appendix

お知らせ

masahiro万年筆製作所 本サイト



masahiro万年筆製作所製品
商品価格・最新在庫状況

 
masahiro万年筆製作所 パイロット製品・masahiro製品販売ショップ

販売商品 検品調整スタンスの詳細

ペン先字幅記号について

パイロット製品名入れについての詳細

カスタム74透明 税抜 10,000円 のご注文は以下からどうぞ
ペン先F ペン先M



すべての記事をご覧になりたい方は、
いちばん最初の記事
から、本文一番下の
「次の記事に移動する」
を記事ごとにクリックして、順にさかのぼってご覧頂くか、以下の全記事表示をご利用下さい。

全ての記事を表示する(ベータ版)

プロフィール

 masahiro万年筆製作所  代表者 内野成広

Author: masahiro万年筆製作所  代表者 内野成広
総エボナイト製手作り万年筆を製造しております
一切の妥協を許さない完全な商品を目指し、生涯唯一の職業として励んでおります
ペン芯までエボナイトで製造している数少ない万年筆メーカーです。

また、株式会社パイロットコーポレーション 正規販売店として、パイロット商品の販売をいたしております。

422-8017
静岡市駿河区大谷769-3
masahiro万年筆製作所
090.jpg
FAX 054-298-7473
masahiro14k@gmail.com
http://www.masahiro.gr.jp/

携帯向けページ

PC向けと同じアドレスになります
http://masahiro14k.blog67.fc2.com/
QRコード
携帯向け販売サイトもPC向け販売サイトと同アドレスです
上記携帯向けWebLogサイトから販売サイトにアクセスできます
アクセス方法解説ページ

現在の閲覧者数:
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。