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ペン先硬さは自在にコントロールできうるか

 万年筆のペン先硬さは、パイロットから以前でていたジャスタスのようなものでない限り、基本的には変更できません。
 変更するには、肉厚を変えたり、ペン先先端から丸穴までの切り割り長さを変更したり、フォルカンのようにペン先の一部形状を変えなければなりません。また、そのような追加工は、基本的にはお受けできません。

 そのような物理的な硬さ柔らかさではなく、一つの形状のペン先のままで、「書き味の硬さ・柔らかさ」は調整によって自在にコントロールできる、と言われることがあります。
 
 また、それを期待して、ご要望をお寄せ頂く方もいらっしゃいます。
 
 結論的には、コントロールは出来ないのです。

 一般的に以下の傾向があります。

 全く同じペン先でも、
・インキ出が多いと「書き味が」柔らかく感じる
・同じインキ出のもとでは、書き味が良いと、「書き味が」柔らかく感じる
・ペン先の軸への取り付けが強固だと、「書き味が」硬く感じる

 従って、インキ出の少ないものを書き味良くすれば、柔らかいペン先にし得たと言えなくもないです。

 しかし、もっとも重要なこととして、逆に、インキ出が少ないままで、書き味やインキ出を同条件のままにして、書き味やペン先硬さを自在にコントロール出来ないのです。この点から、ペン先硬さは自在にコントロールできるとは到底言えません。

 逆にいうと、自在にコントロール出来るうるということは、書き味やインキ出が同条件のもとで、硬さ柔らかさを自在にコントロールできるということでなくてはならないはずです。

 前述のように、ペン先肉厚を薄くしたり、ペン先の本体形状を削ったりすれば、書き味硬さは変わります。しかし、それとても、そのことにより、インキ出やペン先全体の剛性は変わりますし、肉厚などは、緻密な計算のものtに作られたものであるので、基本的にそのようなことはお引き受けできません。

 書き味硬さ柔らかさを変更できる、というより、あくまでも書き味やインキ出を変更できる、というべきものであり、書き味の硬さや柔らかが変わった印象を受けるのは、あくまでも副産物として考えるべきものです。
 インキ出を多めにして、より柔らかく感じる書き味を堪能することは全く問題ないことであり、硬いペン先でもインキ出多めにして書けば、安定した剛性感と体感的な柔らかさが楽しめ、このような硬いペン先でも、体感的に柔らかくなったものは、個人的には、戦前の柔らかいペン先よりも好きです。
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