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パイロットカスタム823の取り扱いについて インキ止部をAT車に例える話

2009年5月追記
軸色透明もお取り扱い可能になりました。
・現在は、内部にインキを吸入することなくベストな調整が可能になりましたので、一切内部はインキで汚れないきれいな状態で検品調整発送させて頂いております



 パイロットから出ているカスタム823について、取り扱い可否についてお問い合わせが多いため、ご紹介させていただきます。

 パイロットカスタム823は、プランジャー吸入機構万年筆で、定価は31,500円です。

CUSTOM823[1]


メーカー商品紹介サイト

823万年筆は、以下のような特徴があります
インキ止式軸についての後部つまみを閉める動作を車に例示して解説してみましたので、インキ止式軸にご関心をお持ちの方も、是非ご一読下さい。
価格面について
 ●743と同じ3万円で、823は吸入タイプなので、お好みのものをご選択可能

軸について
 ●軸素材が光沢あるPMMA(アクリル)で、独特のハード感や手触りある
軸色透明もお取り扱い可能になりましたが、特に軸色透明につき、キャップの中の部品を外してご使用になる方がいらっしゃいます。このようなことは絶対にしないでください。二重鞘構造になっているためです

 ●後部つまみを不用意に引き出さないようにストッパーあり
  うっかり引っ張って吸入動作をさせてしまうことがない安全設計

 ●後部つまみと中芯が回転方向にはフリーになっており、パッキンを傷めない

 ●後部を閉めればインキが出ない(インキ止部が軸からのインキ供給をストップする)安全設計
 使うときにいちいちゆるめなくてはならないので面倒、という意見がありますが、万年筆を使うたびにキャップを開けなければならないのが面倒ではないのと同じレベルの話で、特別に問題視する必要はありません。
 装置としては、安全設計でもありますし、必要な装置でもあります(後述の車の例示をご参照下さい)。
 それは、インキがたくさんはいるので、インキが少なくなったときに空気が多くなる、空気はインキより比べものにならないくらい温度によって膨張する、インキが少ないときは、温度変化でボタ落ちなどで筆記時に過剰にインキが供給されたり、キャップ内にインキが出てしまう恐れがある、と現象を防ぐためなのです。ボタ落ちや過剰供給は、軸内のインキの量が多ければ起きませんので、インキを入れれば良いのですが、それができないときに、後ろの操作で回避できるというわけです。ただし、この操作は、出るか出ないかの操作しかできませんので、筆記時のインキ出をコントロールするようなことはできません。よく、この種のインキ止部のある商品は、蛇口のひねり具合のごとく、筆記時のインキ出具合をコントロールできるというようなことが言われますが、これは誤りです。デジタルのゼロか1か、のように、出るか出ないかの制御しかできず、およそ出具合の微妙なコントロールなどできません。
 AT車の12レンジのようなもの、つまり、坂道(=インキが少ないとき)意図的に12レンジ(=後を閉めて完全に出を止める)にしないとエンジンブレーキ効果がないのと同じという説明がわかりやすいでしょうか。
 823の後ろを閉めることは、すなわち、AT車のPレンジのようなものです。サイドブレーキがあっても、Pにすれば、機械的にロックするのでより安心、823は、中芯があるので、過剰インキをペン芯にため込むボタ落ち防止機構(=AT車のサイドブレーキ)にプラスして機械的に出を止める(=AT車のPレンジ)機構が配置できます。中芯があるからこそできる構造であり、カートリッジやコンバータを含むピストン吸入タイプは、中芯が無い以上、構造上同様の機構を設けたくても出来ないのです。
 この後部つまみのところを開けるということは、開けた後部つまみのところから空気を送るというような仕組みではありません。あくまでも、軸内からの過剰なインキ出をストップするものです。本来的には、ペン芯が稚拙な構造で、キャップを下にして保管したりしたらキャップ内がインキだらけになってしまうようなペン芯が装着されていた時代の商品に必須構造だったわけですが、現在のペン芯では、当方のペン芯も含めて、かなり進化した制御ができるペン芯になっているので、インキ出をストップする機構は無くても通常の使用には問題ないことも多いです。つまりは、先の例示で言うと、ペン芯(サイドブレーキ)がかなり進化しているというわけです。その上で、インキ止部(Pレンジ)が存在する意義は、入るインキの量がそもそも多いことから、じゅうぶんにあります。
 インキ止部はいわば、「後ろのキャップ」と言えるかもしれません。後ろさえ閉めれば、ペン先を下にして保存しても何の心配もいりません(このような点は、インキ止部のある商品のみのメリットです)。
 軸からインキが出ないという安全設計以上に、後部を閉めておけば、軸内部のインキは濃くなったり、乾いたりすることはないので、より有利とも言えます
※後部つまみを閉めることに関するAT車の例示については、当方のダイレクトタイプ(インキ止式)でも同じ説明が成り立ちます。

 ●吸入機構が壊れにくい。もし故障しても、修理しやすい構造になっており安心。
 海外製品によく見られる回転吸入タイプの商品は、絶対にピストン背後にインキが漏れてはならないことなどからも、かなりピストン気密はシビアで、いずれ、かならずピストン部分に潤滑が必要になるというデメリットを持っています。この点823は軸全体を動くピストンの背後にインキが漏ることを恐れるリスクが無いのです。
 

 この点、海外製品などのピストン回転吸入タイプの古い商品で、後部つまみの回転が劇的に重くなったような経験をお持ちの方も多いと思います(このような商品は、当方では、素材を傷めない潤滑剤にて補修可能です。適切な潤滑剤を用いないと軸素材を傷めるのでご注意下さい)。ピストン回転吸入タイプの商品は、どうしても、いずれかならずピストン部分に潤滑が必要になるというデメリットを持っています。
 国産の万年筆がカートリッジ式が多かったり、吸入タイプでも、823のようにインキ止部があったりするのは、実は非常に意味のあることで、メインテナンスフリー性を考えても、良い傾向であると私は考えています。



ペン先・ペン芯について
 ●ペン先は743と同じ伝統的にベストな14金ペン先。14金ペン先は、ばね性、筆圧に対する許容度、イリジウムとの接合強度など、どの金品位よりもベストです。
 曲り直し修理をすると、いかに14金がよいかわかります。金品位を上げるとしても18金まででしたら14金と同一レベルを保てます。

 ●ペン芯はチップフィル芯なので、インキを吸うとき、ペン先先端の丸穴の部分のみ浸せば良いです。また、INK70を使えば、効果的に吸えます。

キャップについて
 ●クリップが抜群に良い(クリップ地金強度が現行メーカーの商品で最高レベル)
 ●リングが外れにくいような入れ方をしてある
軸色透明もお取り扱い可能になりましたが、特に軸色透明につき、キャップの中の部品を外してご使用になる方がいらっしゃいます。このようなことは絶対にしないでください。二重鞘構造になっているためです


 この商品は、カートリッジは使用できず、軸内部にインキを直に吸入して使用するタイプになります。
 通常のカートリッジ商品はこちらでカートリッジを装着し、インキを入れて試験した後、完璧にインキを洗い流してご返却しておりますが、カスタム823は、内部可動部分に特殊なグリスが塗布されています。このグリスは、一度でもインキを吸入すると色がついてしまい、完全に落とすことができないです。色がついてもご心配は要りません。
 そのため、当方で通常行っている湿式調整ですと、お送りしたとき、新品でも見た目に色がついた状態になってしまいます。実際皆さんがお使いはじめると同様に色がつくため、色が付着しても問題は無いのですが、出来れば、特にこの商品に関する限り、ご使用になるインキを用いて当方でも調整するほうがベストであります。

 以上から、下記の要件で、CUSTOM823万年筆のご注文も承っております。実際お納めした実績も少なからずあり、大変ご好評頂いております。

●取り扱い可能なカスタム823万年筆は、軸色透明ブラック 軸色ブラウン  軸色透明 ペン先はF/M/B のみとなります。
※FKK-3MRP-TB 軸色透明ブラック
FKK-3MRP-TB[1]


※FKK-3MRP-BN 軸色ブラウン
FKK-3MRP-BN[1]


※FKK-3MRP-NC 軸色透明
823nc.jpg

●ご注文の際は、可能な限り、ご使用予定のインキを合わせてご注文下さい。大変申し訳ございませんが、そのインキから、湿式調整用に0.3cc位(カートリッジ1/3程度)使用させて頂き、調整させて頂きます。その後、インキは洗い流してご返却させて頂きますが、軸内部グリースにインキ色が付着する点はご容赦下さい。

 ご注文方法は、ご希望インキをご選択頂き、販売サイト掲載のカスタム823商品と合わせてご注文ください。もちろん、万年筆のみのご注文でも構いません。
 当方取り扱い以外のインキをご使用になりたい方は、販売サイト掲載のカスタム823商品のご連絡先入力備考欄に、その旨を記載いただければ幸いです。検品調整の際、参考にさせていただきます。

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 masahiro万年筆製作所  代表者 内野成広

Author: masahiro万年筆製作所  代表者 内野成広
総エボナイト製手作り万年筆を製造しております
一切の妥協を許さない完全な商品を目指し、生涯唯一の職業として励んでおります
ペン芯までエボナイトで製造している数少ない万年筆メーカーです。

また、株式会社パイロットコーポレーション 正規販売店として、パイロット商品の販売をいたしております。

422-8017
静岡市駿河区大谷769-3
masahiro万年筆製作所
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