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万年筆の定義

そもそも、万年筆とはどのようなものなのでしょうか。
どのような品物が万年筆なのか、万年筆と呼べるためには、どのような要件が必要か、分析するのは議論の出発点であり、たいへん重要なことです。

この点、万年筆のJIS規格では、
「胴内に保有するインキがペン先に自動的に伝わる機構をもつ」ものとされています。
これですと、ペン先という定義にもよりますがボールペンや、インキを補給できないタイプの万年筆状の製品(後述のパイロットVペンなど)も万年筆ということになってしまいます。
JIS規格のこの表現は、そもそも万年筆を正確に定義しようとして記述した訳ではないので、このような表現でも仕方ないと思います。

私は、かつて、以下のように定義してみました。
定義するために必要だと考えた要素は、
・他の筆記用具と明確に区別できるだけの要件をそなえる
・他の筆記用具にはない万年筆の特徴を盛り込む
です。

万年筆の定義(要件)
 1.先端にイリジウムが装着されて原則として一本の切り割りがある金その他合金(ステンレスなど)の金属製ペン先を装着し
 2.軸内にインキを貯蔵し
 3.軸内のインキを容易に補給でき、
 4.ペン先が紙と接触する際、溝による毛細管現象を利用して軸内のインキが間断なく紙上に流出することにより筆記する、
5.筆記用具

今のところこんな風に定義してみました。
4の溝による毛細管現象とは、フエルト等による毛細管現象ではなく、側溝のような溝をインキが伝わることにより軸内のインキを供給することをいいます。溝によるペン芯ですと、インキを洗い流したり、きれいにするのが容易です。フエルトなどですと、やや困難です。
この要件に従って考えてみますと、100円ショップで散見されるイリジウムがついていないペン先の万年筆みたいな筆記具は1の要件を満たしません。
軸内にインキを貯蔵しないつけペン・ガラスペンのたぐいは、5しか満たしませんので、万年筆とは言えません。
軸内のインキを交換補給できないタイプの、パイロットでいうとVペンは、万年筆ではありません(パイロットのカタログなどでもサインペンに分類されております)。
ボールペンは2.5しか満たしませんので万年筆ではありません。

この定義によれば、デスクペンは万年筆に入ることになります。

ここでいくつか疑問が発生します。

その1 パイロット・ペチットワン は万年筆か
この点、ペチットワンは、パイロットのカタログなどはサインペンに分類されております。
一見私の万年筆の要件をすべて満たすようにも見えます。
しかし、ペン芯が少々特殊なので、その点から4の要件に若干引っかかります。一般の万年筆に使用されているペン芯だけに絞った定義をしましたので、詳細は略しますが、ペチットワンは非常に微妙です。万年筆と言っても良いのですが、万年筆と呼ぶには若干躊躇するような、微妙な商品です。

その2 ペン先が特殊な形のものは万年筆か
セーラーから以前出ていたトライデントのような、ペン先だけが特殊で、そのほかは通常の万年筆と同じような品物はどうでしょうか。
これについては、私は、万年筆とは呼べないと思っております。書き味を作り出すペン先の構成が全然違うからです。

万年筆の中には、4の要件を満たさないもの、つまり軸を振らないとインキが出てこない、「軸内のインキが間断なく紙上に流出」しないものが少なくないです。このようなものは万年筆とは呼べないですが、万年筆から排除する訳にはいきません。
この点、このような万年筆を、「死んだ万年筆」と呼ぶ向きがありますが、優れた造語だと思います。

万年筆の定義とは別として、各社、万年筆への目標のようなものがあります。
私が軸の加工精度高く、エボナイトペン芯を自社で製造し、耐久性を重視し、原則として、14金ペン先を装着する、というような理想目標項目です。これは定義とは全く別ですが、要件を満たす万年筆を製造するために大切なのは、実は、この、各社の万年筆に対する目標・基本姿勢・考え方といったものなのです。

なお、万年筆は、「まんねんふで」と発音していた時期もあったのです。

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