Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://masahiro14k.blog67.fc2.com/tb.php/493-9ee7f9de

-件のトラックバック

エボナイト加工手法について

 今回は、masahiro万年筆製作所製品が、製品を実際作り出す前に行っている、素材を用意する場面についてご紹介したいと思います。

 現在、masahiro万年筆製作所では、ヨーロッパ製の高級エボナイト素材を使用しております。
 置き曇りに強い、品質の高いエボナイト素材です。
 エボナイト素材の場合、特にマーブル素材は、品質の差が出やすいものですが、良質な素材を使用させて頂いております。全世界の有名メーカーで使用されている素材と同じものです。

置き曇りとは
 良質なエボナイト素材は、暗いところに置いておけば、湿度があったとしても、表面の光沢が失われたり、表面色が変わることがほとんどありません。しかし、素材の質によっては、暗いところに置いて光を遮っても、表面の光沢が失われたりすることがあります。このような、光を遮っても、表面の光沢が失われてしまうことを、「置き曇り」と呼んでいます。置き曇りが起きる素材も現実にございますので、置き曇りが無いか、起きにくい素材のことを(無理のある表現とは思いますが)「変色しないエボナイト」と言われる向きもあるくらいです。


 エボナイト素材は、、機械から押し出したままで、表面が粗い面の素材(粗面棒、皮棒、などと言われます)と、粗面棒をセンターレスグラインダーで滑らかに仕上げた素材(センター棒、仕上げ棒、などと言われます)がございます。

センターレスグラインダーという名称の「センター」は、肯定的な意味で用いられている名称ではないのですが、センターレスグラインダーで加工した素材のことを、一般的に、「センター」という名称で称しているのは皮肉なものです。


 センターレスグラインダーは、エボナイトよりも主に金属加工で使用され、長いものを寸法精度良く量産できる便利な機械です。しかし、エボナイトの場合は、センター棒は、製造元加工元によって異なりますが、外径の寸法は出ますが、長手方向に反りや曲がりがどうしても出てしまいます。
 とはいえ、センターレスグラインダーで仕上げたセンター棒は、割と均一した良い精度で外径を整えることができるため、万年筆製造現場において、通常は、このセンター棒をそのまま切断して商品に仕上げることがほとんどです。

 masahiro万年筆製作所では、このセンター棒の曲がりが製作精度向上の妨げになってしまい、加工精度の向上が望めない現実に直面し、一部を過去記事でもご紹介しておりますように、相当前から、センター棒をそのまま加工することはしておりません。
 現在では、粗面棒を削り出し、必要な寸法に整えてから、加工しております。この結果、振れや曲がりがほとんどなく、機械に把握したときの振れ精度は、センター棒以上の、すばらしい精度で加工しております。
 
 センター棒は、一見きれいですし、手に持っただけでは、曲がりはわかりにくいので、振れや曲がりを完全に除去して加工しているのは、オーバースペックではないかと言われることもありますが、機械に把握すればわずかの振れもすぐにわかりますし、振れや曲がりがあると、何より加工がしにくいのです。安定して精度良く加工できることがどんなに作業上楽か、日々実感しております。また、振れや曲がりを完全に除去してあれば、修理などの際、後日再び機械に把握するときも、精度良く把握出来、首と胴のすりあわせなど、精度を要するところなどの補修が万一必要になったときでも、問題無く加工できるのです。

 以下、画像にてご説明させて頂きます。

 製作する軸径やキャップの太さよりも太い、粗面棒を用意します。画像は赤マーブルですが、端面を削らないと、何色の素材かは表面からわかりにくいです。また、表面も、でこぼこで、いびつです。削ってしまうので、粗面棒ではなく、センター棒でも差し支えないわけですから、センター棒を二枚目の画像くらいまで削りだしてしまうこともあります。
R0011239.jpg
 上の粗面棒を機械に把握して、必要な寸法の円柱に仕上げます。以下は円柱に仕上げて、穴を開け、ネジを切った状態です。
R0011242.jpg
完全に振れや曲がりが除去されますが、センター棒のきれいな表面と同等の表面精度で加工し、寸法も出さなければなりませんので、かなりの時間がかかります。
 このあと、各種機械に把握し、外観形状を削り出したりします。

 なお、この寸法だしは、ペン芯などの部品に至るまで行っております。
 外径を削って形を整えたり、ネジを切ったりする前に、このように素材を準備するだけでかなりの時間を掛けてしまっておりますが、効果は絶大で、素材を一皮むいて使用するような感じになるため、仮に表面が少し変色していても、そこを避けて全くもってきれいなところのみを使用できるというメリットがあります。また、光沢なども、最高の状態を出しやすいです。デメリットとしては、やはり加工手間が非常にかかること、表面を粗面棒から磨き仕上げ前まですべて作りださなくてはならないため、磨き手数も余分に掛かることが挙げられます。

 センターレスグラインダーは量産には向きますし、現代のあらゆる安価な商品も、センターレスグラインダーで加工しているからこそ実現できている面もありますが、masahiro万年筆製作所で行っているような、高精度加工を一品一品行っていく手法は、私は、高精度商品を実現するには必須のことと実感しております。

 皆様が手にして頂くmasahiro万年筆製作所製品は、すべて、太い素材から削りだして、寸法や曲がりを納得の行くまで調整除去した上で加工しております。


masahiro万年筆製作所製品で、在庫ございます商品は、ペン先装着最終検品のみの2週間程度で納品できます
パイロット製品は素早い納品が可能です。詳細は、営業案内をご覧ください。
ご送金は完成時期で構いません

ご注文お待ちしております
現在の営業案内
ご注文方法や在庫などは以下に記載してあります
商品価格・最新在庫状況
在庫状況をPDF表示で見る
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://masahiro14k.blog67.fc2.com/tb.php/493-9ee7f9de

0件のトラックバック

Appendix

お知らせ

masahiro万年筆製作所 本サイト



masahiro万年筆製作所製品
商品価格・最新在庫状況

 
masahiro万年筆製作所 パイロット製品・masahiro製品販売ショップ

販売商品 検品調整スタンスの詳細

ペン先字幅記号について

パイロット製品名入れについての詳細

カスタム74透明 税抜 10,000円 のご注文は以下からどうぞ
ペン先F ペン先M



すべての記事をご覧になりたい方は、
いちばん最初の記事
から、本文一番下の
「次の記事に移動する」
を記事ごとにクリックして、順にさかのぼってご覧頂くか、以下の全記事表示をご利用下さい。

全ての記事を表示する(ベータ版)

プロフィール

 masahiro万年筆製作所  代表者 内野成広

Author: masahiro万年筆製作所  代表者 内野成広
総エボナイト製手作り万年筆を製造しております
一切の妥協を許さない完全な商品を目指し、生涯唯一の職業として励んでおります
ペン芯までエボナイトで製造している数少ない万年筆メーカーです。

また、株式会社パイロットコーポレーション 正規販売店として、パイロット商品の販売をいたしております。

422-8017
静岡市駿河区大谷769-3
masahiro万年筆製作所
090.jpg
FAX 054-298-7473
masahiro14k@gmail.com
http://www.masahiro.gr.jp/

携帯向けページ

PC向けと同じアドレスになります
http://masahiro14k.blog67.fc2.com/
QRコード
携帯向け販売サイトもPC向け販売サイトと同アドレスです
上記携帯向けWebLogサイトから販売サイトにアクセスできます
アクセス方法解説ページ

現在の閲覧者数:
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。