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切削のみで実現した、masahiro万年筆製作所キャップ気密の確認方法

 万年筆を使用しないときはキャップを閉じておきますが、このキャップにはいくつかの作用があります。
 ペン先保護がメインとは思いますが、ペン先が乾かないようにしておく目的もございます。
 ペン先が乾き気味になると、以下の過去記事のようなことが起きる可能性があります。

パイロットブルーブラックインキについての参考過去記事
キャップを外して長く放置した場合のように、インキが空気に長くさらされて濃くなったような状態で筆記すると筆跡がにじむという弱点はあります。しかし、この点は、気密性の高いキャップが装着された万年筆(現代の万年筆のほとんどは大丈夫です)を使用し、使用しないときは頻繁にキャップをしていただければ、不便を感じることはほとんどないと思います。


 masahiro万年筆製作所製品では、キャップの気密について特に気を配っており、過去記事のように、完全二重鞘構造になっております。
 キャップ内部、割と弾力のあるプラスチップ部品などを配置して、気密を保つことが多いですが、masahiro万年筆製作所製品では、キャップ内部を精密に製作することにより、エボナイトの接触圧のみで完全に気密を保っております。
 このキャップ気密は、カーリッジ式を含むすべてのmasahiro万年筆製作所製品に共通の仕様ですが、ダイレクトタイプとM形吸入方式では、気密をお手元で確認テストして頂くことができます。

 なお、このテストは、興味のある方がテストするのみにとどめて置いてください。実際の筆記作業には全く無意味です。また他社製品には絶対に行わないでください。特にプランジャー式の商品で行いますと、インキがすべて出てしまい、大変なことになってしまいます。

masahiro万年筆製作所、M形吸入方式・ダイレクトタイプ、キャップ気密確認方法
0,あらかじめ軸内にはインキか水を入れて、ペン芯にも液体が行き渡った状態にしておきます。(完全に乾いている状態ではテストできません)
1,ペン先を上にした状態(後部つまみが下になった状態)で、キャップを少しだけ緩めます。完全に取り外す必要は無く、ペン先にかぶせた状態で、少しだけゆるめた状態にします。角度にして数度程度、ゆるめるだけでじゅうぶんです。
2,ペン先を上にした状態のまま、後部つまみのネジを、ネジが外れて引き出せる状態までゆるめ、後部つまみをすべて引き出します。
3,ペン先を上にした状態のまま、2でゆるめたキャップを閉めます。
4,ペン先を上にした状態のまま、後部つまみを上に戻して、後部つまみのネジを完全に閉めます。
5,キャップを外して、ペン先を上にした状態で後部つまみをゆるめます。
6,ペン先部分から、「じゅっ」という音がすればOKです。

※すべての動作について、必ずペン先を上にした状態で行ってください。
 このテストは行う必要はありません。あくまでもご関心をお持ちの方がテストすることが出来るということをご紹介するのみです。日常の筆記作業に必須のテストではありません。行って頂くと、確認はできますが、無益的であり、有益的な作業ではないです。

 4で後部つまみを戻したとき、3でキャップを閉めているので、キャップの気密が高ければ、軸内の圧力が逃げるところがなく、軸内の圧力が中芯の体積分高くなります。その圧力が逃げる音が6で聞けるというわけです。
 キャップを閉めていない状態で後部つまみを往復させても、ペン先周りから軸内の圧力は逃げますので、6のような音はしません。キャップを閉めていない状態で後部つまみを往復させる動作は、私の商品をご使用の方ならご承知と思いますが、まさに「引き戻し動作」になるわけです。

 この気密を実現するためには、
●キャップのネジを精密に切る
●クリップ周りの取付とシーリングを適切に行う
ということが大切です。
 キャップのネジは、多条ネジが用いられ、少ない回転でネジのかみ合う山数を多くすることができるというメリットがありますが、振れのない正確な多条ネジを切るのは難易度が高いです。このキャップと軸がかみ合うネジの精密さは、キャップを軸に装着してネジこんで、軸を機械に把握して回転させるとすぐにわかります(手で軸を回した位ではわかりにくいです)。4条ネジの場合は、4パターンのネジのかみ合わせがありますので、4パターンすべてにおいて確実な精度を保たねばなりません。精密に切られたものは、軸に対してキャップがブレて回ることがありません。
 クリップ周りのシーリングは、かなり重要なところでして、昔のキャップには、不適切な形で穴が開いていたり、クリップのところに通気性があって、インキが漏れたり、ペン先が乾いたりしたものがありました。

クリップ周りのシーリングは、非常にかんたんにテストできます。キャップの入り口を口にくわえて息を吹き込んで通気性があるかないかでテストできます。



 しかしながら、キャップの気密性が高いと、キャップ内部が結露しやすく、ペン先のエボ焼けが起きやすいのも事実です。
 エボ焼けとは、エボナイトの硫黄によってペン先表面色が変わることです。俗にエボ焼けと称しており、本物のエボナイトを使用した万年筆にこのようなことが起きます。色が変わっても全く影響はありません。
 今ではペン芯も軸素材もプラスチックのものが多いため、エボナイトによって色が変わることはないですが、割と最近までエボナイトのペン芯などを使っていたメーカーは多いため、ペン先の色がエボナイトの影響で変わっていることはよくありました。
 幸いなことに現在使用しておりますパイロットのペン先は、エボナイトによって色が劇的には変わりませんが、昔の日本の個人製造家のペン先ですと、金の配合が原因で、磨いてお届けした直後(荷物で送り出してお客様のところに到着したその日)に、真っ黒に変色してしまっていることもあったくらいです。それに比べるとパイロットのものは非常に良いです。
 このエボ焼けは、キャップの気密が高いほど、この変色は起きやすく、昔の商品はキャップの気密が高くなかったので、上記のような個人製造家のペン先であっても、エボ焼けはあまり問題にならなかったわけです。
 また、エボ焼け度合いは、エボナイト材質(製造メーカーや原材料)によっても大きく異なります。

 現在、非常に多くのご注文を頂戴しており、masahiro万年筆製作所製品も在庫が少なくなっておりますが、パイロット製品、masahiro万年筆製作所製品ともに、従来通りの納品時期でお納め出来るように努めておりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
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 masahiro万年筆製作所  代表者 内野成広

Author: masahiro万年筆製作所  代表者 内野成広
総エボナイト製手作り万年筆を製造しております
一切の妥協を許さない完全な商品を目指し、生涯唯一の職業として励んでおります
ペン芯までエボナイトで製造している数少ない万年筆メーカーです。

また、株式会社パイロットコーポレーション 正規販売店として、パイロット商品の販売をいたしております。

422-8017
静岡市駿河区大谷769-3
masahiro万年筆製作所
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