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ある方への赤インキアドバイスからインキについてまとめる

何年か前に、ある方より、お勧めの赤インキはどれかというご質問をお受けしました。
そのときご回答したファクス文章が残っていたので、ご紹介したいと思います。
私が今日まとめた内容がほぼ織り込まれていて、再び読んで苦笑いしてしまいました。
※一般公開にあたり、内容を一部変更しております。

 私はインキ関係は専門ではないため、詳しいお話をすることはできません。しかし、経験上何点かお話できることがございますので、不十分かとは存じますが、ご案内させていただきます。

 インキについて考えるとき、私は、以下の点を考慮することにしています。

・色あい
・にじみやすさ
・耐光性
・物理的な問題

 個々にご説明させていただきます。

 色あい、とは、見た目の色のことです。これは端的に各人の好みの問題と思います。良い色かどうか?ということです。
 万年筆用赤インキは、あまり色あいの差がないように感じます。
 ただ、後述のように、シューファーのものと、パーカーのものは、特殊です。

 にじみやすさ、とは、筆跡がにじみやすいかということです。一般的に言って、国産のインキはにじみにくく、海外のインキはにじみやすい傾向にあります。閉口してしまうほどにじみやすいものもあります。昔の万年筆屋さんは、このことを、海外のインキは「分子が細かい」という表現をしていました(正確には、この表現は問題があると思います)。
 にじみやすいインキは、書き味が良くなる傾向にもあります。同じペン先でも、柔らかく感じます。この理由は、ずいぶん長いことわかりませんでしたが、先日、次のような理解に達しました。
 すなわち、インキは、ペン先先端が紙に接し、インキが紙上に流出した瞬間、即座に紙に吸収されます。その瞬間、紙が水分を吸うことにより、紙はやわらかくなります。そのやわらかくなった紙の上をペン先が走ると、ペン先がやわらかく感じます。にじみやすいインキは、筆記速度とちょうど見合う形で(←ここが一番重要)、筆記~インキ流出~紙に吸収~吸収したところを上書きするような感じで筆記~インキ流出(以降、この繰り返し)となるのではないかと考えます。
 にじみにくいインキは、筆記後しばらくしないと(とは言っても、わずかの時間です)紙に吸収されず、通常では、吸収したところを上書きするような感じにはならない、そのため、にじみやすいインキよりも書き味が硬いのではないかと思います。
 とは言っても、私は、書き味よりも、にじみにくさの方を優先します。
 やはり、にじむインキには、閉口してしまいます。某社のブルーブラックインキはにじみやすいのを特に良く覚えています。
 それと、にじみやすいインキほど、乾燥が早いです。この点から、にじみにくいインキを嫌う方もいらっしゃいます。

 耐光性とは、光線にさらされて色があせるかどうかということです。ご承知の通り、赤インキは、非常に色があせやすいです。

 物理的な問題とは、沈殿物が発生しやすいか、とか、万年筆を構成する部品を侵さないか、という問題です。よく、某社のインキは、他社の部品を侵しやすいなどと言われるのは、ご承知のことかと存じます。また、あるメーカーの素材は、同社以外のインキを使用すると、割れる、などとも言われることがあります。しかし、これらは、果たしてインキが原因か、疑問です。
 エボナイト素材の軸は、このような影響はあり得ない、と断言できます。
 私は、この、インキの軸に対する影響を、「相性問題」と称しております。
 相性問題とも、若干異なるのですが、万年筆にも使用できる、とうたっている「カーボンインク」は、カーボンインクを製造しているメーカーの万年筆にすることが前提となっております。詳しくは、インキ製造メーカーにお問い合わせ下さい。

 また、赤インキは、経験上、なぜか、部品を侵すものが少なくないです。
 耐光性が悪い赤インキなのに、軸内部で乾燥してしまったものは、洗浄しきれないことが多いです(そのため、後述のように、赤インキ専用軸を用意するのが理想です)。かす状のものが発生していることも多いです。

 以上を踏まえて、瓶入りの赤インキについて考察してみたいと思います。
 色あいは、やはり、赤インキゆえ、鮮やかで、蛍光色に近いものが目について良いかも知れません。しかし、鮮やかなものほど、耐光性がない、ということにも留意する必要があります。この鮮やかさで選ぶならば、にじみにくく、入手も容易な、パイロットのものが一つおすすめです。他には、モンブランのものも鮮やかです。
 
 私は以前から、耐光性のあるインキが好きでした。

 この耐光性は、JISのブルースケールというもので試験します。
 10年以上前、某所に一部のメーカーのインキを試験してもらったことがあります。

 永遠に赤い筆跡を残す必要性は少ないとは言え、やはり、耐光性があるものには惹かれます。
 赤インキで、他社りも耐光性があるものとしては、シェーファーとパーカーのものがあります。
 パーカーはQuinkというものの赤がそうです。Redなのに、「Permanent Red」とうたっています。色合いは、バラの花びらのような色です。正直あまり良い色ではないです。Permanentゆえ、鮮やかさも少ないです。
 シェーファーは、そのインキ瓶の形状について雑誌「暮らしの手帖」が絶賛したことがあります。ただ、ふたが鉄製(缶詰の缶のように表面処理はしてありますが)で錆びて来やすいのが欠点です。肝心のインキ自体ですが、一言で言うと、「RedBlack」と言った感じです。昔のブルーブラックのように、血に似ていて、筆記後、時間が経つと、赤黒くなります。決して鮮やかではなく、血のような色ですが、私はとても好きでした。このインキは、以前大いに使用しました。以前存在した大瓶まで買おうとした位です(シェーファーを製造しているテキストロン社の日本法人に問い合わせたらすでに大瓶は製造をやめたと言われてがっかりしたことがあります)。
 鮮やかさに欠けるとはいえ、私は、このシェーファーの赤インキをおすすめしたいです。
 
 市販されていて入手が可能なすべてのインキを試験したわけではないので、不十分ではありますが、まとめてみますと、

・鮮やかさで選ぶなら
 オーソドックスなパイロットやモンブランなど(あまりメーカー差はないようにも思います。)
・耐光性で選ぶなら
 シェーファー

と言ったところでしょうか。

 最後に、私は、赤インキは、現在使用していません。そのため、シェーファーが、以前と同じような色あいかも、確認できておりません。なぜ、赤インキを使用しないかというと、必要がない、というのが最大の理由ですが、万年筆を傷めやすいこと、黒いペン芯の上に乗った赤インキの色(緑っぽい色になります)が気味悪くあまり好きではないこと、耐光性があって色鮮やかな赤インキが昨今のボールペンインキで実現していること、それらが理由です。
 私はあまり赤インキのご使用はおすすめしていません。しかし、一本の軸を、赤専用と決めて使用される分には、全く問題はないと思います。
 その点、●●様が、一本の軸を赤専用と決めて頻繁にお使いになられていることは、非常に尊敬しております。

 以上、一気に書き上げたため、不十分かとは存じますが、ご参考になれば幸いです



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また、株式会社パイロットコーポレーション 正規販売店として、パイロット商品の販売をいたしております。

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