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エボナイトについて その3 エボナイトの特徴 他の素材と比較して

 エボナイトは変色しますが、素材としての性能の高さは、他の素材を寄せ付けないすばらしいものがあります。特徴を少しご紹介します。

 エボナイトは、耐久性が抜群に優れております。金属を遙かに超える耐久性があり、加工精度も出しやすいです。この点、木は加工精度を非常に出しにくいです。
 また、磨くと、非常に素晴らしい光沢が出ます(ただし後日ご紹介するように、適切に磨くのは実は非常に困難です)。
 他のプラスチックなどと違い熱にもある程度耐えることができます。この点、セルロイド※などは熱には非常に弱いです。
 電気絶縁体でもあり、摩擦すると静電気を帯びることでも有名です。
 熱伝導率が低いのも特徴です。
 最大の特徴は、ストレスをためにくく、素材内部にクラックなどを発生させないこと、耐摩耗性があること、素材相性の良さです。セルロイドやプラスチックは素材にストレスをためやすく、古い品物では、ネジ部品を取り外して再取付しただけで応力が変化しひび割れが無数に発生することが多いです。
 これらの性質から、適切な設計でペン芯や首部品をエボナイトで作れば、非常に強固にペン先が軸に入り、ペン芯とペン先がずれたりすることはありません。古いセルロイド製品でも首やペン芯はエボナイトで出来ているという点は見逃すことはできません。

 また、エボナイトは、素材相性がよいので、エボナイト同士でネジを切ったとき、ネジの山と山がこすれて粉を吹くように摩耗したりすることはありませんし、ネジを締め付ければ山と山の斜面が適度に密接し、ネジがゆるむことがないのです。また、ネジを強く閉めてもねじ山が外れたり掛けたりすることもありません。ただしこのネジの特性は、ネジの切り方(つまり作業者の技術レベル)によって激変します。プラスチック素材の場合は、適切な潤滑剤で潤滑しないとネジ同士が摩耗し粉を吹くことが少なくありません。

 エボナイトは耐酸、耐アルカリ性で、電気絶縁性、工作性などが優れています。
 インキによる影響を受けにくく、プラスチックやセルロイドのようにインキの影響で素材にヒビが入るということがありません。インキによる相性問題がありません。しかし、この特徴を生かすには、インキにさらされるすべての部品をエボナイトで作らなければならないため、当方のようにペン芯に至るまで総エボナイトで作らないと無意味です。

 セルロイドのように、素材が時間を経過するにつれて収縮することがまったくありません。セルロイドの場合は、たとえば、セルロイド製軸のオノト万年筆のエボナイト製首を外そうとしてもメスネジの方のセルロイドが収縮して固くオスネジを締め付けてしまい、外しにくいことがあります。また、収縮するのでいくら精度良く作っても、収縮にしたがって、素材が劇的に曲がったりしてしまいます。外部にはめたリングも外れてしまうこともあります。これらは修理の際何例も確認しています。

 素材表面に優れた濡れ性があり、インキとの相性が抜群に良いのも特徴です。一部のメーカーのプラスチック製万年筆部品は、表面がインキをはじいてしまうために濡れ性を高めるために、特殊な表面処理をしているものもあるくらいですので、何もせずにインキとの相性が良いエボナイトは非常に有利です。

 耐候性も非常に良く、表面は変色しても素材劣化が起きにくいです。耐油性もあります。

 なお、設計によっては、非常にもろい製品になってしまいますが、適切な肉厚を保って適切に設計すればエボナイト製品はかなり高い耐久性を誇りますので、老化すると割れやすくなるということはありません。逆に言えば、設計が悪く肉厚が薄かったりすると、製造直後のエボナイトであっても肉厚が薄いのですから当然割れやすいです。

 セルロイドのように燃えることがありません。
 セルロイドは燃えやすい(などというより危険物と言った方が良い位)ので、無垢の状態での保存はもちろんのこと、削りカスなどは、非常に危険で、取扱がものすごく怖いものです。実際、以前万年筆工場は良く火事になったそうですし、削りカスをたき付けに使おうとした人の話では、危なくてとても使えなかったそうです。

 ちなみに、100グラムを超えるセルロイド類はバス電車タクシーなどへの持ち込みは禁止となっています。たとえば、100グラム以上となるセルロイド素材やセルロイド製の万年筆などを公共交通機関を利用して移動することは出来ないのです。
 また、宅急便約款によると、セルロイドという明確な記載はありませんが、「発火性、引火性、揮発性のある物品」の場合「運送の引き受けを拒絶する場合があります」となっています。
 郵便局の内国郵便約款にはさらに興味深い既述があり、
セルロイド及びその製品並びに引火しやすい物は、
1個又は1品ごとに紙包とし、又はびん若しくは缶に入れ、これを堅固な木製又は金属製の箱に納め、各個の動揺及び摩擦を防ぐ装置をし、かつ、郵便物の表面の見やすい所に「セルロイド」又は「危険品」の文字を朱記すること。
とあります。



 もし、エボナイトが現代に発明されていたら、それこそスーパー素材としてもてはやされることでしょう。

※セルロイドはピンポン球の素材として現在でも多用されています。ピンポン球としてはセルロイドの他に代替素材は無いようです。

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 masahiro万年筆製作所  代表者 内野成広

Author: masahiro万年筆製作所  代表者 内野成広
総エボナイト製手作り万年筆を製造しております
一切の妥協を許さない完全な商品を目指し、生涯唯一の職業として励んでおります
ペン芯までエボナイトで製造している数少ない万年筆メーカーです。

また、株式会社パイロットコーポレーション 正規販売店として、パイロット商品の販売をいたしております。

422-8017
静岡市駿河区大谷769-3
masahiro万年筆製作所
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